ベランダ防水の掃除方法|FRP・ウレタン・シート別注意点

こんにちは、FRP防水相談窓口のTAKAです。

ベランダを掃除しようとしたとき、「デッキブラシでゴシゴシ洗って大丈夫?」「高圧洗浄機を使ったほうが早いかな」と迷うことがあると思います。

ベランダの床って、普通にデッキブラシでゴシゴシ洗っちゃダメなんですか?

私は防水工事の現場に15年ほど携わっていますが、ベランダの掃除で大切なのは、汚れを落とすことより先に、防水面を傷めないことです。

FRP防水、ウレタン防水、防水シートは、それぞれ表面のつくりが違います。基本は共通していて、柔らかいブラシやスポンジと中性洗剤を使い、必要以上に強くこすらないこと。強い溶剤や金属ブラシ、高圧洗浄機の近接噴射は避けたほうが安心です。

また、掃除しても同じ場所に苔が生える、水が残る、表面が剥がれている場合は、単なる汚れではないことがあります。そんなときは掃除を続けるのではなく、排水や防水層の状態を確認する方向へ切り替えてください

「きれいにする掃除」と「防水を守る掃除」は別物です。まずは負担の少ない方法から始めましょう。

˗ˋˏ この記事でわかること ˎˊ˗
  • ベランダ防水を傷めにくい基本の掃除方法
  • FRP・ウレタン・防水シートごとの注意点
  • 高圧洗浄機や洗剤を使うときの判断基準
  • 掃除ではなく防水点検が必要な症状
FRP防水職人 TAKA
この記事を書いた人
TAKA |現役FRP防水職人
職人歴15年以上・年間300棟以上・累計4,000棟以上を施工
目次

ベランダ防水の掃除は優しくが基本

ベランダの防水加工は、雨水を建物内部へ入れないための大切な部分です。床に見えている面は単なるコンクリートではなく、FRP、ウレタン、防水シートなどで仕上げられている場合があります

そのため、玄関の土間や外構コンクリートと同じ感覚で力任せに洗うのはおすすめしません。まずは現在の防水面を確認してから掃除を始めましょう。

まず防水の種類を確認する

戸建てのベランダではFRP防水が使われていることが多く、表面はグレーや緑などのトップコートで仕上げられています。触ると比較的硬く、継ぎ目の少ない床になっているのが特徴です。

ウレタン防水も継ぎ目のない仕上がりですが、FRPと比べると弾力のある塗膜でつくられています。一方、防水シートはシート同士の継ぎ目や端部が確認できることがあります。

スクロールできます
防水の種類表面の特徴掃除の基本特に注意したい点
FRP防水継ぎ目が少なく硬い床。グレーや緑のトップコート仕上げ柔らかいブラシと中性洗剤。汚れが少なければ水洗いのみ金属ブラシや研磨材で削らない。白い繊維が見えたら中止
ウレタン防水継ぎ目が少なく、弾力のある塗膜柔らかいほうき、スポンジ、柔らかいブラシ硬いデッキブラシで強くこすらない。膨れは押さない
防水シートシート同士の継ぎ目や端部が見えることがある基本は他の防水と同じく水と中性洗剤継ぎ目や端末へブラシを差し込まない。専用洗浄剤の有無を確認

ただし、見た目だけでは判別しにくい場合もあります。過去に塗り替えや改修をしているベランダなら、無理に判断せず、住宅の仕様書や過去の工事資料を確認してください

˗ˋˏ 種類が分からないときは ˎˊ˗

防水の種類が分からなくても掃除はできます。その場合は、柔らかい道具と水、中性洗剤による負担の少ない方法から始めるのが無難です。

そもそもベランダ防水にどんな工法があるのかを整理しておきたい方は、以下の記事も参考にしてください。

掃除前に防水面を確認する

いきなり水を流す前に、床全体を一度見てみてください。特に確認したいのが、ひび割れ、剥がれ、膨れ、浮き、ガラス繊維の露出、排水口周辺の傷みです。

細かな汚れの下に劣化が隠れていることもあります。掃除中に表面がポロポロ取れるようなら、そのままブラシでこすり続けないでください。

細かいひび割れくらいなら、そのまま洗ってもいいですよね?

表面だけの割れか、防水層まで動いている割れかで対応が変わります。判断が難しいときは、こすらずに状態を残しておいてください。

FRP防水のひび割れについて、もう少し詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

掃除に使いやすい道具

日常的な掃除なら、ほうき、ちり取り、柔らかいブラシ、スポンジ、雑巾、バケツ、中性洗剤があれば十分です。

ブラシを選ぶときは、毛先が硬すぎないものがおすすめ。手で触ったときに大きくしならないほど硬いブラシより、床面へなじむ程度の柔らかさがあるものを選んでください。

˗ˋˏ 基本の掃除道具 ˎˊ˗
  • 柔らかいほうき
  • 柔らかいナイロンブラシ
  • スポンジや雑巾
  • バケツやホース
  • 家庭用の中性洗剤

傷めにくい基本の掃除手順

防水の種類が分からないベランダでも、負担の少ない掃除方法であれば対応しやすいです。ここでは私が一般のお施主様へ説明するときの基本的な順番を紹介します。

置いてある物を移動する

最初に植木鉢、物干し用品、収納箱など、移動できる物を別の場所へ移してください。

物の下は湿気や汚れが溜まりやすく、普段は防水面を確認できません。特に植木鉢の下は土や苔が残りやすい場所です。

エアコンの室外機は動かしたほうがいいですか?

室外機は配管がありますので、無理に動かす必要はありません。持ち上げたり引きずったりすると防水面を傷つける可能性もあります。手が届く範囲を掃除するだけで大丈夫ですよ。

落ち葉と砂を先に取り除く

まず乾いた状態で、大きなゴミ、落ち葉、砂、土などをほうきで取り除きます

ここを省いて最初から水を流すと、砂や落ち葉が排水口へ集まり、かえって詰まりやすくなります。砂をブラシで引きずると、トップコートへ細かな擦り傷を付けることもあるので注意してください。

汚れや落ち葉が残り掃除と点検が必要なFRP防水ベランダ
汚れや落ち葉が残ったFRP防水ベランダです。水を流す前に大きなゴミを取り除きます。

水で表面の汚れを流す

大きなゴミを取り除いたら、ホースやバケツを使って床を軽く濡らします。

この段階で勢いのある水を一点へ当て続ける必要はありません。表面の砂ぼこりを流し、こびり付いた泥をふやかすくらいで十分でしょう。

大量の水を一気に流すより、排水口へ水が流れているか確認しながら少量ずつ進めるほうが、ベランダの状態も把握しやすいです。

中性洗剤で優しく洗う

水だけでは取れない黒ずみや泥汚れには、家庭用の中性洗剤を製品表示に従って使用します

洗剤を使う場合は、まず目立たない場所で試してください。問題がなければスポンジや柔らかいブラシに洗剤液を付け、力を入れすぎずに洗います。

「落ちないからもっと強くこする」ではなく、「少し時間を置いて汚れを浮かせる」ほうが防水面には優しいです。

洗剤によって使用方法や希釈方法が違います。原液を濃くすれば汚れがよく落ちるとは限りませんので、必ず製品表示を確認してください。

洗剤を十分に洗い流す

洗い終わったら、洗剤が床へ残らないよう水で流します。

特に立ち上がりの根元、排水口周辺、室外機の架台まわりは洗剤や汚れが残りやすい部分です。最後にもう一度確認してみてください。

洗剤成分が残った状態で乾燥すると、白い跡やベタつきの原因になることもあります。洗剤を使った部分はきちんとすすいでおきましょう。

最後に排水状態を見る

掃除の最後には、水がどのように排水口へ流れているかを確認してください

多少の水滴が残る程度なら珍しくありません。しかし、まとまった水たまりが毎回同じ場所にでき、翌日になっても残るようなら掃除だけの問題ではない可能性があります。

水たまりの原因や直し方をもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

掃除は防水面を観察するいい機会です。きれいにすることだけに集中せず、水の流れや床の変化も一緒に見ておくと、劣化へ早めに気付けますよ。

FRP防水の掃除方法と注意点

FRP防水は住宅のベランダでよく使われる工法です。硬い床なので丈夫そうに見えますが、普段直接触れているのは表面のトップコートであることが多く、何をしても平気というわけではありません。

トップコートを傷つけない

FRP防水は、ガラス繊維と樹脂による防水層の上へトップコートを施工する構成が一般的です。

トップコートは紫外線や歩行、擦れなどから下の防水層を保護する役割があります。そのため、金属ブラシや硬い研磨材で繰り返しこすると、表面を必要以上に削ってしまう可能性があります

普段のFRP防水の掃除なら、柔らかいブラシと中性洗剤で十分です。汚れが少ない場合は水洗いだけでも構いません。

トップコートで仕上げたFRP防水ベランダの床と排水口周辺
FRP防水をトップコートで仕上げた状態です。日常清掃では表面を削らないことが大切です。

苔があっても削り取らない

日当たりが悪い場所や水分が残りやすい場所では、FRP防水の表面に苔や藻が付くことがあります。

このとき、ヘラや金属製の道具で削り落とすのは避けてください。まず水で湿らせ、柔らかいブラシと中性洗剤で少しずつ落としていきます。

一度掃除しても短期間で同じ位置へ苔が戻るなら、汚れだけでなく水が滞留しやすい状態になっていないかも見てください。

苔や汚れが付着したFRP防水ベランダの劣化状態
苔や汚れ、色あせが見られるFRP防水面です。汚れを落としたあとも防水面の状態を確認します。

白い繊維が見えたら掃除を止める

掃除している途中で白っぽいガラス繊維のようなものが見えた場合は、そこで強くこするのを止めてください

FRP防水層が露出している可能性があり、表面の汚れを落とす段階ではなく、補修やトップコート、防水層の状態を確認する段階です

白い繊維が見えているのは、そんなにまずい状態なんですか?

表面の保護層がなくなっているサインです。こすり続けると劣化が進みますので、まずは状態の確認へ切り替えましょう。

表面の剥がれの原因と補修の考え方は、以下の記事で詳しく解説しています。

ウレタン防水の掃除方法

ウレタン防水は液状の材料を塗り重ねて防水層をつくるため、継ぎ目の少ない仕上がりになります。表面には保護仕上げが施されていることが多いため、掃除ではこの表面を傷めないようにします

柔らかい道具を使う

ウレタン防水でも、日常的な掃除は柔らかいほうき、スポンジ、柔らかいブラシが基本です。

FRPのような硬さを想像して、先端の硬いデッキブラシで強くこするのは避けたほうがよいでしょう。

特に経年劣化している表面では、摩耗や傷がすでに進んでいる場合があります。見た目が粉っぽい、色が極端に薄くなっているなどの変化があれば、掃除と同時に点検を考えてください。

ウレタン防水そのものの費用や施工手順を確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。

洗剤は素材との相性を見る

ウレタン防水でも、軽い汚れであれば水洗いから始めます。落ちにくい場合に中性洗剤を使い、目立たない部分で変色や表面変化がないか試してください

防水材やトップコートにはさまざまな製品があります。そのため、酸性・強アルカリ性の洗浄剤や溶剤系の薬品を、防水材の種類が分からない状態で使用するのはおすすめしません。

製品名が分かっている場合は、そのメーカーが示している維持管理方法を優先してください。

膨れは押したり破ったりしない

掃除中にプクッと膨らんだ部分を見つけることがあります。

これを「水が入っているのかな」と押したり、カッターで切ったりするのは避けてください。膨れの原因は下地の水分や防水層の付着状態などさまざまで、表面だけを開けても原因の解決にはならないからです。

膨れ・浮き・破れがある場所は、掃除より点検を優先してください。無理に触ると、まだ機能している防水部分まで傷めてしまうことがあります。

膨れの原因と補修方法をもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

防水シートの掃除方法

防水シートは塩化ビニル系やゴム系などがあり、シートを貼って防水層をつくります。掃除の基本は他の防水と同じですが、シート本体だけでなく継ぎ目や端部にも注意が必要です

継ぎ目を強くこすらない

シート防水では、シート同士の継ぎ目や端末部分が重要です。

掃除中に硬いブラシを継ぎ目へ繰り返し当てたり、めくれた部分へブラシを差し込んだりしないようにしてください。

端部が浮いている、継ぎ目が開いている、シートが破れている場合は、その部分を掃除で直すことはできません

シートの傷みが進んでいるときの張り替え費用や寿命は、以下の記事で解説しています。

専用洗浄剤がある場合もある

防水シートには、メーカーが専用の洗浄剤を用意している製品もあります。例えば田島ルーフィングでは、ビュートップシート表面の汚れを落とす植物性洗浄液として「シートクリーナー」が案内されています。

つまり、防水シートを全部同じ方法で洗えばよいわけではありません。製品が特定できる場合はメーカー指定の清掃方法を確認するのが確実です。

(出典:田島ルーフィング「シートクリーナー」

端部のめくれは点検する

掃除中にシート端部のめくれや継ぎ目の異常を見つけたら、無理に接着剤やテープで押さえ込む前に状態を確認してください

シート本体が健全でも、端末や排水口との取り合いから不具合が起きる場合があります。

めくれくらいなら、自分でテープを貼って直せませんか?

既存の防水方法が分からずDIYできる範囲に迷ったら、以下の記事も参考にしてください。

苔や黒ずみが落ちないとき

ベランダ掃除で苦労しやすいのが、苔、藻、黒ずみ、泥汚れです。ここで洗浄力だけを上げていくと、防水面まで傷めることがあります

まず汚れをふやかす

乾燥して固まった土や苔を最初からゴシゴシこするより、水で濡らして汚れを柔らかくしてから作業したほうが負担を減らせます

中性洗剤を使用するときも、製品表示に従った濃度で使い、短時間で無理に全部落とそうとしないことです。

一回で完全に落ちなくても、防水面を削ってしまうよりずっといいですよ。

強い薬品へすぐ切り替えない

中性洗剤で落ちないからといって、溶剤、強アルカリ洗剤、酸性洗剤などへ自己判断で切り替えるのは避けたほうが安心です

カビ取り剤や塩素系洗浄剤についても、防水材だけでなく金属製の手すり、排水金物、外壁、サッシなど周囲の材料へ影響する可能性があります。

どうしても落としたい汚れがある場合は、防水材のメーカーや施工業者へ使用可能な洗浄剤を確認してください

苔が戻るなら水の流れを見る

掃除してきれいになっても、数週間から数か月で同じ部分だけ苔や藻が目立つなら、その場所が乾きにくい可能性があります

物が置かれて風通しが悪い、排水口が詰まり気味、床に水が残るなど、苔が発生しやすい条件ができていないか見てみましょう。

苔を落とすことだけに目が行きがちですが、私は「なぜそこだけ苔が出たのか」も見ます。同じ場所へ繰り返し出るなら、水の流れや防水面の状態まで確認したいですね。

避けたいベランダの掃除方法

短時間できれいにしようとすると、どうしても強い道具や洗浄方法を使いたくなります。ただ、防水面では「よく落ちる方法」が「適した方法」とは限りません

やってよい掃除避けたい掃除
落ち葉と砂を先に取り除く
水で表面の汚れを流す
中性洗剤で優しく洗う
洗剤を十分に洗い流す
金属ブラシで強くこする
高圧洗浄機を近くから当てる
溶剤で汚れを拭き取る
排水口へゴミを流す

金属ブラシで強くこする

ワイヤーブラシなどの金属製ブラシは研磨力が高く、防水面の掃除には向きません

トップコートやシートの表面を傷つける可能性があり、細かな傷へ汚れが入り込めば、以前より掃除しにくくなることもあります。

金属製のヘラやスコップで苔や泥を削り取る方法も避けてください。

高圧洗浄機を近くから当てる

高圧洗浄機は外構やコンクリートの洗浄には便利ですが、ベランダの防水面へ至近距離から強い水圧を当てるのはおすすめしません

特に劣化したトップコート、シートの継ぎ目、排水口まわり、立ち上がりの端部へ集中して噴射すると、表面を傷める可能性があります。

でも、プロの工事では高圧洗浄をしていますよね?

施工や改修工事では高圧水洗浄を行うケースもありますが、それは既存防水の状態、洗浄目的、その後の施工内容を確認したうえで行う作業です。家庭の日常清掃と同じではありません

高圧洗浄機を使えるかは防水材や劣化状態によって変わります。メーカーや施工業者が使用を認めている場合は、その条件に従ってください。

溶剤で汚れを拭き取る

シンナー、アセトンなどの溶剤は、防水工事の施工工程で適切な管理のもと使用する場合がありますが、一般的なベランダ掃除用の洗剤ではありません

「職人も使うから掃除にも使える」という考え方はしないでください。既存トップコートや防水材によっては表面へ影響する可能性があります。

日常清掃は水と中性洗剤の範囲から始めるのが基本です。

排水口へゴミを流す

床のゴミをホースの水ですべて排水口へ流してしまうのも避けたい掃除方法です。

落ち葉、髪の毛、土、苔などが排水口内部へ集まり、詰まりの原因になります。大きなゴミは最初にほうきとちり取りで回収してください。

掃除が終わったら排水口の入口も確認し、ゴミが残っていれば取り除きましょう。

掃除から点検へ切り替える症状

ベランダ掃除をしていると、普段は気付かなかった劣化が見つかることがあります。ここからは、掃除を続けるより専門的な点検を考えたい症状を紹介します。

排水口まわりが剥がれている

排水口はベランダの水が集まる場所です。その周辺で防水層が剥がれている、端部が浮いている、ひび割れている場合は注意してください

汚れを取れば直る状態ではありません。水が常に通る部分なので、防水層と排水口の取り合いを確認する必要があります。

掃除では直せない排水口周辺のFRP防水層の剥がれとガラス繊維露出
排水口周辺のFRP防水層が剥がれ、ガラス繊維が露出した状態です。この段階では掃除ではなく補修の検討が必要です。

排水口まわりの傷みから雨漏りへ進むケースもあります。原因と修理の考え方は以下の記事を参考にしてください。

深いひび割れがある

トップコート表面だけの細かな線なのか、防水層や下地まで動いているひび割れなのかで対応は変わります。

ひび割れ部分へブラシを強く当てたり、自己判断で削ったりしないでください。

特に幅がある、長く伸びている、何度補修しても同じ位置へ出るひび割れなら、下地を含めて確認したほうがよいでしょう。

床が浮く、膨れる、柔らかい

歩いたときに床がフワッと動く、表面が膨れている、以前より柔らかく感じる場合も掃除だけで対応する症状ではありません

防水層の付着不良や下地の状態など、表面からは分からない原因が関係していることがあります。

特に木造住宅のベランダで床そのものが沈む感じがある場合は、表面の防水だけでなく下地まで点検してください。

掃除しても水が残り続ける

排水口をきれいにしたのに同じ場所へ水がたまり続ける場合、床の勾配や局所的なくぼみなどが関係している可能性があります

掃除で排水口の詰まりは改善できますが、床そのものの形状を直すことはできません。

水たまりと一緒に苔、トップコートの剥がれ、ひび割れなどが見られるなら、一度専門業者へ状態を確認してもらう方法があります。

˗ˋˏ 掃除ではなく点検を考えたい症状 ˎˊ˗
  • ガラス繊維が見えている
  • 深いひび割れがある
  • 防水面が浮いたり膨れたりしている
  • 排水口や端部が剥がれている
  • 床を踏むと柔らかい
  • 掃除後も同じ場所へ水が残る

こうした症状がある場合、表面だけを見て工事内容を決めるのではなく、複数の業者から状態と必要な工事範囲を確認してもらうと比較しやすくなります

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掃除で済む状態なのか、トップコートや防水工事が必要なのか分からない場合にも、現地を見てもらって判断すると安心です。

ベランダをきれいに保つコツ

ベランダ防水は、汚れてから一気に大掃除するより、普段から軽い掃除をしておくほうが表面への負担を減らせます

排水口のゴミをこまめに取る

特に優先したいのが排水口です。落ち葉や土が溜まった状態を放置すると、水の流れが悪くなります

台風や強風のあと、大雨のあとなどは、排水口周辺だけでも確認しておくとよいでしょう。

屋外なので完全に汚れを防ぐことはできません。「常にピカピカにする」というより、水が問題なく流れる状態を保つことを優先してください。

植木鉢や収納を直置きし続けない

植木鉢、収納ボックス、人工芝、すのこなどを長期間置いたままにすると、その下を点検できなくなります

湿気や土が溜まり、苔が発生していても気付けません。また、重い物を引きずれば表面の傷につながることがあります。

人工芝やすのこは、敷きっぱなしでも大丈夫だと思っていました…。

定期的に動かせる物は移動し、防水面を確認してください。重い物を移動するときは引きずらず、持ち上げて動かすのが基本です。

掃除と一緒に半年ごとに見る

本格的な掃除を毎月行う必要はありませんが、落ち葉や排水口の確認は日常的に行い、防水面全体は半年から一年程度を目安に見ておくと変化へ気付きやすくなります。

年数はあくまで目安です。日当たり、周辺の樹木、歩行量、物の置き方などによって汚れ方は変わります。

掃除のたびに「前より色が薄くなった」「ここだけ水が残るようになった」などの変化を見ることが、防水メンテナンスにつながります。

塗り替えや改修の時期の目安も知っておきたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ベランダ防水は、壊れてから初めて見るより、掃除のついでに少しずつ状態を見ておくほうが変化に気付きやすいです。写真を半年ごとに残しておくのも分かりやすいですよ。

ベランダ防水の掃除FAQ

最後に、ベランダの防水加工や掃除についてよく聞かれる疑問をまとめます。

ベランダ防水は水洗いしても大丈夫ですか?

一般的な日常清掃であれば、水を使って表面の砂や泥を洗い流す方法があります。ただし、ひび割れ、剥がれ、シートのめくれなどがある場合は大量の水を流す前に状態を確認してください。排水口が詰まっていないかも先に見ておきましょう。

FRP防水に中性洗剤を使えますか?

軽い汚れであれば水洗いから始め、必要に応じて家庭用の中性洗剤を製品表示に従って使用する方法があります。最初に目立たない部分で試し、柔らかいスポンジやブラシで優しく洗ってください。既存トップコートの種類が分かる場合は、そのメーカーが示す方法を優先しましょう。

ベランダに高圧洗浄機を使ってもいいですか?

防水材や劣化状態によって異なります。特に至近距離から強い水圧をトップコート、シートの継ぎ目、排水口、端部へ集中させる方法は避けたほうが安心です。使用する場合は既存防水材のメーカーや施工業者へ確認し、指定された条件に従ってください。

ベランダの苔はどうやって掃除しますか?

まず水で苔を湿らせ、柔らかいブラシと中性洗剤で少しずつ落としていきます。金属ヘラなどで削り取る方法は防水面を傷つける可能性があるためおすすめしません。掃除しても同じ場所へ繰り返し苔が出る場合は、水たまりや排水状態も確認してください。

掃除中に防水の剥がれを見つけたらどうしますか?

剥がれた部分をさらにこすったり、無理に剥がしたりせず、周囲の状態を確認してください。ガラス繊維の露出、深いひび割れ、浮き、排水口周辺の剥離などがある場合は、防水層まで傷んでいる可能性があります。正確な状態や必要な補修方法は、最終的に現地を確認できる防水業者へ相談してください。

ベランダ防水の掃除まとめ

ベランダ防水の掃除で一番大切なのは、汚れを無理に落とそうとして防水面そのものを傷つけないことです。

FRP防水、ウレタン防水、防水シートのいずれでも、日常清掃は落ち葉や砂を先に取り除き、水と柔らかいブラシ、必要に応じて中性洗剤を使うところから始めてください。

金属ブラシ、金属ヘラ、強い溶剤、高圧洗浄機の近接噴射などは、既存防水の状態やメーカーの指示を確認せずに行わないほうが安心です。

そして、掃除をしても同じ場所に苔や水が残る、表面が剥がれる、ガラス繊維が見える、床が浮く、深いひび割れがある場合は、掃除の問題ではなく防水層や排水、下地の問題へ目を向けてください

「汚れているから掃除する」と同時に「防水が傷んでいないかを見る」。この習慣だけでも、ベランダの状態はかなり把握しやすくなります。

迷ったら、強い道具を足す前に一度手を止める。これだけでベランダの寿命はずいぶん変わりますよ。

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掃除で済む状態なのか、防水工事が必要なのか判断しにくい場合は、複数の防水業者から現状について説明を受け、工事内容と見積もりを比べてください。

相談は無料で、現地を見てもらったうえで必要な工事範囲を確認できます。まずは今の状態を知るところから始めてみてください。

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